大会

Globetoller World Slackline Master2016大会レポ

先にドイツ、ミュンヘンで行われたワールドマスターズ2016 が華やかに終了した。

6月のアメリカから始まった日本人ライダー達の大会遠征は両クラスとも日本人が優勝を飾るという快挙で幕を閉じた。

世界大会の表彰時、お互いの喜びをハイタッチで共有する二人はまだ高校生と中学生だ。

PHOTO: Kazuo Ogura

パフォーマンスの後の互いの挨拶も外人によくあるハグではなく、日本式のお辞儀に。観ていてとても微笑ましい。

PHOTO: Nicolas Vigneron

 

ハルキとテルトは6月に行われたアメリカのXGameとGoProMountain Games の十分すぎる結果を残してから一旦日本に帰国。再びドイツの世界大会に参加した。ハルキにとってはドイツ2回目で、前回は惨敗。てるとも数回の大会出場歴はあるものの、目立った結果が残せていない。

そう2人にとっては少し特別な思いが入っていた。

「テルトよりも歳上ということでしっかりと飛行機の乗り換えをして、ドイツまでしっかりといけるかな?と思っていましたが、なんとか無事にドイツに行けて良かったです!大会に参加して得たものは、たくさんの人への感謝とこれからのスラックラインに対する新たな課題です!あと去年は緊張もあって自分の精一杯の力が出せずベスト8で終わってしまったけど、今回は緊張もあったけど楽しんで戦うということを意識して戦うことが出来たのでとてもよかったです!理由は自分が興味で覚えていったトリックが難易度の高いトリックで、さらにそれらを組み合わせたコンボを習得したのが大きな自信になってるかなと思います。」 木下ハルキ

PHOTO: Nicolas Vigneron

 

ドイツでの大会といえば、ギボンを初めとしたスラックラインの大会としてはドリームメンバーが勢ぞろいする歴史ある大会のひとつ。特にギボンライダーにとっては、世界中のギボンライダーが集まる貴重な機会。大会前後はチームでの撮影やナチュラルゲームなどへの遠征でコミュニケーションとチームアップを図る。

 

PHOTO: Nicolas Vigneron

 

 経験値を上げる目的で行ったナチュラルゲームでは思いもよらず?結果、ハルキ優勝、テルト準優勝を得ることができた。

ドイツに戻ってからは、ミオ、ユキミ、あゆみらが日本から合流しギボンチームの用意した様々なアクティビティをこなして行った。

市営の公園で容赦なくトリックを魅せつけるHARUKI

PHOTO: Nicolas Vigneron

 

ギボンの社長ロバートの話を真剣に聞く(ふりをする)3人の10代

PHOTO:Kazuo Ogura

 

オフトレのトランポリンでも2人は息がピッタリ。合いの手もバッチリ!

PHOTO: Nicolas Vigneron

 

ギボンチームとのオフショット!左:須藤美青、右:アンディルイス

PHOTO: Kazuo Ogura

木下と田中はこのシーズンを持って、グローバルチームに加入した。ギボン社長にとっては二人は必然だったとのこと。二人のさらなる活躍が楽しみだ。

 

 大会は2日間の日程で行われた。

 初日は個人戦もある女子クラスが行なわれた。 結果は須藤美青が決勝戦でジョバンナを下し、優勝を果たした。 これまで日本女子クラスを牽引してきた福田恭巳は出場したものの膝の故障によって本来のパフォーマンスが出来ず初戦で姿を消した。

同じく日本の女子クラスの上位常連の岡田亜由美も初参戦したものの、緊張からか普段のパフォーマンスが出せずに、初戦で姿を消した。

大会のフォーマットも昨年からはチームチームバトルという新しい試みを加えたもので、今年は女子初めての個人戦が加わった。世界のほとんどの大会は男子と女子を分けてはいない。日本では当たり前に行われている女子クラスは存在せず、ユキミを初めとした女子トップライダーは男子に混じって戦っていたので、彼女もまたこの大会には自分なりの想いを持って臨んだことだろう。

優勝した須藤は大会を終わって次のように振り返っている。

「大会に行く前にはフロッグフリップを世界の女子で初めて出来るようになっていたので、それが世界戦でどのくらい通用するのかが楽しみでした。でも、直前は準備でドタバタしていてあまり色々な事を考える余裕がなかったのが正直なところです(笑)

今回の大会に参加して得たものは、胸をはれる戦績が1つ出来たかなぁと思います。2014年のwsfedの世界ランクで1位になりましたが、実際には世界戦に参加したわけではなく日本の大会でのポイントが加算されていっての世界1位で。でも一般の方々に海外の大会で1位になったの?とよく聞かれて困っていたので。

これからは困らなくて済みます(笑)

これからは、、、‥‥うーん‥‥なんだろう??

やっぱりスラックラインをいっぱいしたいです(笑)

優勝はできましたが、全力を出せた試合ではなかったので。もっともっと練習してまたチャレンジしていきたいです。」

2日目はチームバトルのみで、前回優勝のヤーンとタウリコンビのチーム エストニア、トリプルフロントを成功させているアレックス       コンビのチームアメリカを初めとした8チームが参戦した。日本からは木下、田中コンビと福田、岡田コンビ、さらには須藤とギボンチームメイトの3チームで参戦した。

 結果は決勝でチームエストニアを下した木下・田中コンビが優勝した。決勝はジャッジにも時間かかかる程の接戦だった。トリックも難度が高いだけじゃなく、2人のコンビネーションやユニフォーム(2人ともとっても目立つショッキングピンク。死語。)でアピールし、エストニアの猛追をしのいだ。そしてつい先日7月26日、2人は大杉、福田に続きギボンスラックラインのインターナショナルライダーとなった。

ドイツの空を自分のペースで楽しむHARUKI

PHOTO: Nicolas Vigneron

 

 

集まったドイツの観客に縦回転にからの横回転を入れて魅せるTERUTO

PHOTO: Nicolas Vigneron

普通のエアの完成度がトップライダーの見せどころ。特に空中でのスタイルに注目!

PHOTO: Nicolas Vigneron

ブラジル出身の実質世界一の女子トップライダー“ジョバンナを破って女子世界一となった瞬間のMIO

PHOTO: Nicolas Vigneron

 

女子の世界をジョバンナと競り合ってきたユキミは準決勝で惜しくも去っていった。

PHOTO: Nicolas Vigneron

 

初ドイツのアユミ。練習の成果が発揮できず初戦でMIOに敗退。来年のリベンジを期待したい。

 

 全体レザルト

 チームバトル

1st team Japan: Haruki Kinoshita & Teruto Tanaka Gibbon JAPAN

2nd team Estonia: Jaan Roose & Tauri Vahesaar

3rd team America Diego ''Pichichi'' Diaz & Alex Mason

 

決勝戦:ジャパン VS エストニアの映像はこちらから↓

https://www.facebook.com/Gibbon-Slacklines-85859466425/?fref=ts

 

 

 

女子

1st Mio Sudo - Japan

2nd Coco Giro - France

3rd Giovanna Petrucci - Brazil!

女子の大会ハイライト映像はこちら↓

https://www.youtube.com/watch?v=WoTx5PtG42k

この大会のダイジェストはこちらから↓

https://www.facebook.com/Gibbon-Slacklines-85859466425/?fref=ts

 

3人を初め、ギボンワールドマスターに参加した日本人ライダーたちは今週末9月3-4日に行われるギボン日本オープンスラックライン選手権大会に参加します。

 彼らのナマのパフォーマンスを是非見に来て下さい。会場では、大会の他にスラックラインの体験会を初め、フィットネスと融合したフィットネスラインなど様々なスラックラインを観ることができます。

 

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